エピソードは正直、辛いものが多いです。おいおいヤバイよこの頃の中国、と突っ込みたくなるくらい。それでも全体を通じてユーモアが常にかすかに漂っており、観終わった後に重苦しいものが残ることは少ないと思います。その微妙なバランスは作品中の「死」の扱いに顕著で、死の悲しみを過剰に扱う一方で、日常に突然訪れる死の「間抜けさ」みたいなものもしっかり撮っています。テクニックとして素晴らしいと思いますし、きっと監督は「死」が身近にあった人だろうと想像しました。
一度は観てほしい いい作品おすすめ度
★★★★★
歴史が劇的に変化する中、一生懸命生きよう生き抜こうとする家族の話です。出演者全員すばらしい演技を見せてくれます、特に父親役;グオ・ヨウからは目が離せません。もちろんストーリーも言うことなし!
家族の繋がりの影絵の道具、これが織り成す影絵がとても綺麗です。
このころ、監督チャン・イーモウとコン・リーは映画でのコンビだけでなく、プライベートでも仲のいい時だったのでメーキング映像では二人で仲良く腰をもみ合う風景や、演技指導の様子など画面から二人の仲のよさがあふれ出している。
しかし、悲しきことかな、何があったかわからないがこの後しばらくして映画での名コンビ=チャン・イーモウとコン・リーの作品がなくなってしまうのです。
ともかく素晴らしい!おすすめ度
★★★★★
本当に素晴らしい名作です!
中国の大変な時代を生き抜いた庶民の暮らしが、
哀しく暖かく、ユーモアを散りばめつつ描かれていて、
見終わったあとに本当に心に残るものがあります。
文革の大変な時に、友だちに「耐え抜け、活き抜け」って励ますところにじーんときます。
それに、出てくる子役の子どもたちの笑顔が本当にかわいい!
絶対見るべし!
中国では検閲にひっかかって公開できないようで(今も?)、これをDVDで気軽に見れる日本人は幸せ者です(^-^)
浅はかな映画ばかり多い昨今で、稀に見る名作と思う。
凄いの一言
おすすめ度 ★★★★★
大変良く出来ています
。これは買わねばならないでしょう!
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。
概要
1940年代の中国。裕福な暮らしに甘えて賭博に興じる夫、福貴(グオ・ヨウ)を見限った妻、家珍(コン・リー)。やがて全財産を失った福貴は、影絵講談芸で身を立てながら戦火の中を生き抜き、やがて家珍や子供たちと再会し、新たな生活を始めるが…。
1940年代から60年代にかけての中国・毛沢東時代を必死に生き抜こうとする家族の姿を描いた巨匠チャン・イーモウ監督の大河ドラマ。ユイ・ホアによる原作は、中国で20万部を乞えたベストセラー小説。94年度のカンヌ国際映画祭では審査員特別賞と主演男優賞を受賞している。庶民が生きていく上で抱く愛情や憎悪、そして喜びや哀しみといった要素が過不足なく描かれ、その中から、人はいかに生きていくべきかというメッセージがそこはかとなく訴えられていく。映像美もさながら、人間の自然な感情にこそ重点を置いた、イーモウ監督のターニング・ポイントともいえる作品だろう。(的田也寸志)