《情》のロミオVS 《知》のジュリエットおすすめ度
★★★★★
この『ロミオとジュリエット』は《ロミオ VS ジュリエット》、休憩を挟んで前半はロミオ=藤原竜也のもの、ジュリエットの独白で再び幕を開く後半は、ジュリエット=鈴木杏のためのもの。
前半はロミオの情熱、その歓喜、その墜落が全てを覆う。
「この胸は美というものを知っていたのか?眼よ、否というがいい!
本当に美しいものをみたのはこれがはじめてだったのだ!」
(上記は劇中のものとは違い、井上ひさし『青葉繁れる』での訳)
という純粋な恋の喜び。
それが叶った時、「嬉しいよぉ!!」と絶叫して転げまわる藤原竜也からは、理屈を越えた《喜び》 の感情が放射されてきます。
それに一歩譲るものの、ティボルトを殺してしまった------《運命》を刺してしまった------彼の姿(バズ・ラーマン監督、レオナルド・ディカプリオ主演の傑作映画『ロミオ+ジュリエット』ではここがみどころ)も忘れ難い。
一方、後半は、一般的なジュリエットと根本的に異なる、鈴木杏のジュリエットが空間を支配します。
前半では、病的な幼さをひたすらに強調された(抱えた巨大なぬいぐるみがそれを象徴した)十四歳の春を迎えようというジュリエットが、恋を知り、自らの未来を見出し、自らの足で立つことを覚える。それは、まるで三重苦から立ち上がったヘレン・ケラーのような、自らを囲う檻から飛び出し、蛹から羽化していくジュリエット。
即ち、前半で藤原竜也のロミオが見せたものが、純粋な《情》の喜びと絶望であるのに対し、鈴木杏のジュリエットが謳い、走り、叫び示すのは、恋の喜びという《情》であるよりも更に強く、遂に自らを見出した《知》の歓喜なのだと思えます。
藤原竜也さんと鈴木杏さんの表情が◎!!おすすめ度
★★★★★
藤原竜也さんと鈴木杏さんのFANの方には
是非是非お勧めのDVDです。
2人の表情がかなり繊細に収録されていて、通常のTVドラマ
や映画等では見ることの出来ない些細な動きがとても鮮明に
見ることが出来ます!!
役者さん達の勢いのある舞台上の空気間も伝わって来て、
とっても臨場感のある作品となっています。
蜷川 演出 & 藤原 役者魂・・・・・・・怖いくらいです。おすすめ度
★★★★☆
舞台のDVDってレンタルしてない地域に在住してる者ですから、見たい!!!って思ったら『購入』以外に選択肢がなく、なかば、『ダメモト』で購入したのですが、率直に・・・もし、この舞台を『生』で見ていたとしたら、蜷川ワールドの世界から抜け出ることが出来なくなってしまうのではないか、、って衝撃&引き込まれる恐怖が起こりました。蜷川演出のあくなき挑戦と、それに見事なまでに答えきってる藤原の役者魂。。鈴木杏の『カツゼツの悪さ』をも 飲み込んでしまってます。 3時間の長丁場 ゆるむ事無くテンポを維持してるあたりも『流石!!!』と呼べるほどの作品です。
上出来
おすすめ度 ★★★★★
届いてからずっと気に入っています
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
買って良かったと思います。