日本史クイズ

星座占い

Y!天気情報

Loading...

こうの史代 ウィキペディア

こうの史代-ベビーポップラ植樹式


こうの史代 動画

この世界の片隅に 中 (2) (アクションコミックス)
この世界の片隅に 中 (2) (アクションコミックス)
こうの史代さんの作品は全て持っています。主人公には共通のひたむきさ、不器用さ、素直さがあり、作品にはどれも、とっても温かい何かが溢れています。
戦時中(原爆投下前?)が舞台ですが、そこには悲壮感も何もなく、人々はただひた向きに毎日を過ごしている。戦争とはあまり関係の無いところで、皆必死に明るく生きています。あまりのほのぼの感に、ふと、読者側も戦時中ということを忘れそうになりますが、船の絵を描いて憲兵に取り締まりを受けたり、空襲が度々起こり死体を目にしたりという場面で、あー、戦争だなあと思い知らされます。
でもそこには悲壮感さえないのです。
それゆえにこれから起こる、物語の舞台である広島での惨劇が予感されて、下巻を読みたいけど読みたくないような切ない気持ちになります(もちろん読みますが)。
戦争で実際、この主人公たちのようにただただ毎日を生きてささやかな幸せを見つけていた人々がたくさんたくさん犠牲になったんだ…と改めて思い知らされます。




夕凪の街桜の国
夕凪の街桜の国
2004年作。
原爆に限らず、戦争についての作品といえば、残酷描写やその後の生活苦、過酷な運命の強調というのがややお決まりのパターンですが、本作ではそのような描写はほぼ抑えられており、優しいタッチで描かれています。
「夕凪の街」は昭和30年/「桜の国」は(1)が昭和62年、(2)が平成16年の話で、単体でも成立する(例えば「夕凪の街」の登場人物は「桜の国」では回想シーンを除き、後姿しか見せていない等)ように作られているのですが、1コマ1コマ丹念に追っていくと、絶妙な形でリンクしていることが分かり、読めば読むほど感心させられます。
「夕凪の街」は、原爆で生き残った女性の話で、主人公の「幸せになりたい」という願いと、そこに影を落とす「戦争」と「生き残ってしまったという贖罪」の対比が絶妙に描かれており、特に終盤の"省略の美学"ともいうべき表現手法が、逆にこの作品に圧倒的な深みをもたらしています。
「桜の国」は、「夕凪の街」の一家の次の世代(被爆2世)が、戦後60年経った今でも残る過去の呪縛から、昭和40年代の広島の「夕凪の街」での回想と交互して浄化されていく様が感動的に描かれています。
解釈に幅はあると思いますが、個人的には「夕凪の街」の「終わりではない」という言葉が「悲劇や怨念忘れまじ」だけではなく、当事者は過去の呪縛からは解き放たれてもいいし、次の世代にとっては「希望」(忘却の肯定ではない)へと形を変えて繋がってもいいというメッセージがこめられているのではないかと思いました。
帯にもありますが、2000年代漫画界初の名作といえるのではないかと思います。
おすすめです。




この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス)
この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス)
 広島でのりの養殖をなりわいとする浦野家の長女すず。彼女が少女時代の昭和9年から、呉へと嫁いだ新妻時代の昭和19年7月までを描く上巻です。

 こうの史代作というだけで内容については何の予備知識もないまま手にしたのですが、これはあの夕凪の街桜の国の姉妹編ともいえる作品のようです。それを思うと、これに続く中下巻の展開を想像して心に重いものを感じざるをえません。

 ここに描かれる浦野家の人々、そして婚家の北条家の人々は、ささやかな日々を静かに生きています。2008年の世界に暮らす私の目から見るとはるかにモノのないあの時代に、多くを求めず、いたわりの心を忘れずに生きる彼らの姿は、清々しい思いを抱かせます。
 多少のいさかいはあるものの、立ち直れないほどに相手を打ち負かす言葉の応酬はありません。あの時代なりの平たく凪(な)いだ毎日の連なりの中に、物語の大きな起伏はありません。そのありがたさに主人公たちも、そして読む私までもが、感謝したくなります。

 そうした人生が壊れていく様をいやがおうにも目の当たりにせざるを得ないであろう中下巻へと進むことに、私は今大いに逡巡しているのです。






思いがけずこんな こうの史代 を夢で見た・・・!


デビュー10周年を迎えた こうの史代。「新くびれの女王」とも呼ばれる彼女が抜群のプロポーションを保つ秘訣は岩盤浴。
団塊世代には懐かしさを、そして現代の若年層には新しさを届ける事になるだろう。

これからもますますの活躍が楽しみですね(^^ゞ

『 友情は多くは見せかけであり、恋は多くの愚かさにすぎない。 』( シェイクスピア )

っちゅうことですねー確かに。

本いろいろ
マンガ、実家においてあるから、もう10年ぐらい読んでない。 読みたいなあ…。 あと、こうの史代の『街角花だより』というマンガを借りた。 これがデビュー作なんだね。 ほのぼのしました。 うちの近所の図書館には、こうの史代の単行本がほぼ揃っている。 ...

あべこべごっこ!!
こうの史代さんの作品は全てそうなのですが、この『この世界の片隅に』は特にそうです、第二次世界大戦中の広島の呉が舞台なのですが、こうの史代さんは戦争中産まれてないはずなのに、なんかものすごい真実味があります。もちろんこうの史代さんなので、 ...

コミック・こうの史代著・夕凪の街 桜の国 10/3 23:56
コミック・こうの史代著『夕凪の街 桜の国』です。 写真が暗くてごめんなさい。 m(__)m. 今日入荷のメ―ルを学研図書室から貰い、夕方に借りています。 予想に反してコミックでした。 でも真面目な漫画です。 わずか全103Pなのですぐに読み終えてい ...

松岡譲『護法の家』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ こうの史代祭りやってます。バナーをクリック。 松岡譲『憂鬱な愛人』の復刊にご協力頂けると助かります。 10月中に特設ページでも作ります ...

こうの史代
こうの史代『さんさん録』 こうの史代は、漫画の表現の幅と奥深さを実感させてくれる漫画家だと思う。 内容に、劇的な展開や派手さはないけど、ありふれた日常の大切さを丁寧に丁寧に描き上げていて、読んでいて癒される。 どんだけ売れたとか、どれだけ ...

こうの史代さんデザイン
「名前募集中」は知っていたんですけど、こうのさんがデザインしたキャラとは知りませんでした。 放送大学イメージキャラクター はやりの「ゆるキャラ」?とか思ってましたが、いやいや、味のある可愛い子に見えてきましたよ。名前発表は今週?2学期が ...

24日(映画「夕凪の街桜の国」を観た。)
それは、こうの史代さんの原作が、何にもまして感動的な作品だから、書き変えてしまっては元も子もないのだ、ということに尽きると思うし、繰り返しになるが映画独自の表現方法を追求しなければ映画それ自体も、原作と決して並ぶべきものになり得ない ...

こうの史代祭り
『じゃあこうの史代祭りを始めるから、 準備して』と小娘が言った。 何かひとつのことをやろうとすると、 それとは違ったまったく別のことをやりたくなるもので、ちょうどこうの史代まんがから遠ざかっていた。 こうの史代という作家と作品が一致したのは ...

こうの史代「この世界の片隅に(中)」
こうの史代さんは貴重なマンガ家です。広島がヒロシマになってしまう悲しみや家族の想いを描いた「夕凪の街・桜の国」、そして先に挙げた「長い道」など、少し前になってしまった昭和の空気を今に引き継いだような特異な位置にいます。20代から60代 ...

こうの史代「夕凪の街桜の国」
こうの史代「夕凪の街桜の国」(双葉社)。 私がこのマンガを最初に読んだのは2004年、本屋で見つけてその場で買い、読み終えた後でその当時の職場/常呂町社会福祉協議会のラッコ・ライブラリーという子育て支援用の蔵書に加えました。 ...

こうの史代








内田康夫 | ニック・ケイヴ