隠れた傑作。おすすめ度
★★★★★
原題は「ディメンシャ」といい、アメリカの映画館主の息子が自腹で撮った自主制作の映画らしい。
フランシス・フォード・コッポラの初期作品に「ディメンシャ13」というのがあるが、それとは全く関係がない。
全編モノクロで、台詞が全くないのが特徴で、1時間弱の物語(?)を映像効果のみで押し切る、全くユニークな作品だ。
作家で怪奇映画コレクターの菊池秀行氏が著作の中で、怪奇映画のベスト100の一本に入れている。余談だが、私も氏の著作を読んで本作の存在を知り、どうしても観たくて、アメリカからソフトを取り寄せた。輸入版のDVDには同じ映画の二種類のヴァージョンが含まれており、内容は同じだが、一方にはナレーションが入っていた。
監督は、「アンダルシアの犬」やドイツ表現主義、オーソン・ウェルズの作品などの愛好者で、かなりの映画マニアではないかと思う。一人の女性の現実とも幻覚ともつかない悪夢のようなイメージが綴られてゆく。モノクロの効果を生かした映像は実に刺激的で、深夜、自室で鑑賞するDVDとしては、まさにうってつけだろう。輸入版のDVDは送料込みで7000円ぐらいはかかったたが、そんな高価な品が国内版、しかもいきなりの廉価版でリリースされるのだから、カルト映画ファンはもろ手を挙げて歓迎すべきだろう。
いい時代になったものだ。
ちにみに映画ファンにはあまり関係ないかも知れないが、ウェスト・コースと・ジャズの大物、ショーティ・ロジャースがゲスト出演している。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。ファンなら買って間違いなく損のない品ですね。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。