支配は終わり、戦いは終わり…おすすめ度
★★★★★
カフェの娘はオーランドの言葉に心を動かされ、国境警備隊を相手に反抗を試みる。
オレルドはヴィッターに「私達は…上巻と部下です」というフランシアの言葉の真意を説く。
上官と部下だからこそ辿り着ける関係、それは恐らくアリスとオーランドにも共通のものだ。
オーランドはアリスの「背中を守る」為なら、
殺人者として悪夢の中に留まることも辞さない決意を固めて国境警備隊と戦った。
この姿に惚れた男は私一人ではないだろう。
そして国境警備隊の暴虐に三年間耐え続け、最後に殺された区長の真意。
国境警備隊への復讐を止め、本来の自分たちを取り戻そうと呼びかけるカフェの娘。
最後の最後にアリスがオーランドに吐露した、人間臭い本音。
「『もう助からない』って周りが思ったって 私は助ける!!」というアリスの宣言。
そんなアリスを頼りに気を失うオーランド、支えるアリス。
その重さ、その尊さに読後思わずため息が出た。
マーチス准尉に見せたウェブナー技術中尉の姉御っぷりにも惚れるしかない!
ここで七巻から続いた長い物語は終わったわけだが、作品は続く。
早く十巻が出て欲しいものである。
装甲列車に鬼火は灯るおすすめ度
★★★★★
長かったカルッセル編もこれにて終了。(劇中では数日でしたが)
このエピソードはなんというか、パンプキンシザース劇場版、といった趣でとても読み応えがありました。
通して、人間の弱さを描きながらも、それに高をくくらない、甘えないストーリーが非常に好ましいです。
終盤にかけて畳み掛けるように続く各登場人物の見せ場と、それによってどんどん状況が変化していく様がキモチイイ。
陰鬱とした展開が続いただけに、見つけ出したそれぞれの答えにも重みがあり、とても感銘を受けました。
奇麗事を喚くだけで終らせず、自ら実行し続けていくアリスは、本当に見ていて気持ちがいい、応援したくなるキャラですし、
その彼女の背中を本当に支えることが出来るのは、自身に抗い続けるオーランドだけなんだなあ、ということがしっかり伝わってくる内容でした。
満足。
確かにちょっと間延びした感もありますが、単行本で一気に読み返すとそうでもないです。
単に期間が長かっただけかと…その分、これから読むという人はそういった点は気にしなくていいかもしれません。
絵が安定しないところはありますけど、マンガ演出としてはどんどん洗練されてるなあ、と感じました。
で。今回久々にオーランドが大暴れします。このマンガの描写はホントに「痛そう」なのでそーいうの弱い人は覚悟の上で…
不思議とおすすめ度
★★★★★
何度も読み直してしまう作品です。つい最近この作品を知ったのですが、一巻だけ買って帰ったものの、続きが気になり買い揃えてしまいました。全巻通してハッピーエンドで終わるエピソードでは無いものの、心に響く話が多いです。余り漫画を読まない私ですがお薦めします。
ストーリーに問題無し…しかしおすすめ度
★★★★☆
パンプキンシザーズの最新巻です
今巻にて長かったカルッセル編も終了となります
ストーリーに関してはタイトルどおり問題ありません
しかし今回いただけない部分もありましたその一つが掲載話数です5話掲載されておりますが実は雑誌掲載時は6話構成となっており多分ストーリーを纏めきれないと考え無理矢理引き延ばした感じがしました…まぁ違和感無く纏めてくれたのでいいですが
次の問題点は絵が若干雑になってしまったところ8巻と比べると結構違いがわかりますよ(笑)
まぁこの二つの問題点で☆を-1しましたがそれでも十分に面白い作品です
今後も期待してます!
岩永先生
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
とても面白いじゃないですか
。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
買って良かったと思います。