建前で終わるおすすめ度
★★★☆☆
岩永亮太郎原作・月刊少年マガジン連載の
「パンプキン・シザーズ」TVアニメの第10〜12話までを収録したDVD4巻です。
貧困の根本的な解決にならないと陸情3課を
製作者自身が批判するような痛烈さに驚かされます。
Episode:10「カボチャとハサミ」★★★★☆
陸情3課設立当時の物語です。軍の腐敗に個の力など及ぶもの無しと
意気消沈していたマーチス准尉。彼の元上司を摘発するアリス少尉達の逞しさと実直さが
彼を奮い立たせます。何故「パンプキンシザーズ」と命名されたのか?
その正義を貫く不屈の宣言に観ているこちらも熱くさせられます。
本作の見所をうまく抽出した見応えのある一本です。
Episode:11「静かなる胎動」★★★★☆
新聞記者ドルトンが陸情3課を取材した。その記事へ目を付けた平民の陰謀が錯綜する・・・。
アリス少尉の立場を利用し、隠された帝国の機密を公開せよと息巻く彼女達。
戦災復興という建前を痛烈に批判し、軍人と平民の貧富の関係を鋭く描いています。
今まで沈滞気味だった物語に渇を入れる、嫌味を込めた強烈さに思わずのめり込みます。
Episode:12「見えざる痛み」★★★☆☆
誘拐され、消息を絶ったアリス少尉。軍事機密「不可視の9番」の真実に迫るドルトンと
兄の残した記録を公表するためドルトンを頼るセシル。悲劇は連鎖式に起こり、
軍人でありながら、軍という大きな壁の前になす術も無く敗れる陸情3課の悔しさと
偽善者の烙印を押される彼女の憤りが時代と物語の混迷さを強調しています。
前半戦終了おすすめ度
★★★★☆
今回で折り返し地点ということで、前半の総括がなされます。
◆#10「カボチャとハサミ」
ステッキンがオーランドに、彼が来る前の陸情3課について語る話。
その中で、“パンプキンシザーズ”という通称の由来が明らかにされ、
実はエリートだったマーチスが、閑職である3課にいる理由も判明。
◆#11「静かなる胎動」
◆#12「見えざる痛み」
#11・12は前後編。
軍部の機密を公表しようとする者に対し、
それを封殺せんと黒幕の組織が暗躍、
アリス達の前にも立ちふさがります。
#11でアリスは大変な目に遭うのですが、
#12になるとそれについてはあっさり解決。
少々拍子抜けでした。
もう少し違う見せ方があったのでは?
最終的に、事件は一応の収束をみますが、後味の悪い結末を迎えることに。
#12のラスト、ゲストキャラ・セシルが、アリスの真剣さと誠意は認めながらも、
諦念とともにもらす台詞が重いです。
「立派だよ、あんた…。でも、戦災復興はアリスには無理だよ。」
普通の人間は、アリスのように強いわけではない。
ましてや貴族という身分で守られているわけでもない。
目の前の暗い現実に押しつぶされている人々に、
いかに希望を示していくのか―。
3課の存在意義が改めて問われ、後半戦に続きます。
買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★
まさに夢のコラボです
。これは買わねばならないでしょう!
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!