嘘の無い映画を、ありがとうね。おすすめ度
★★★★★
冒頭の少年時代を回想するシークエンスで、いきなり笑わせてくれます。
この映画、もちろん涙無くしては観れないのですが、
いい感じのツボで 結構笑わせてくれるのがポイントなのです。
だから、より一層、後半のオカンとの永久の別れが切なさを増して迫ってきます。
当然、観客のほとんどは原作を読んでいるか、 テレビ版『東京タワー』を観ている筈。
となれば、ハンカチ片手に じっとスクリーンを潤んだ瞳で見つめる事になるわけです。
が、しかし。 この映画版は『単に泣かせてやろうか』、という見え見えの意図は感じられません。
本来なら、ここでもう一押しで 涙腺決壊確実!と、わかっていても、あえてそれはしませんし、
オダジョーも、 つとめて自然で嘘の無い演技で淡々と魅せてくれるのです。
そして、オカンの樹木希林、オトンの小林薫の恐るべき究極の演技が、
この映画に見事なリアリティを与えております。
最近抑制の効いたオダジョーの静かなオーラがグッと伝わってくるようで、
自然にスクリーンに引き込まれていきます。
取り立てて泣かせる山場がある訳でもなく、劇的なシーンが続くわけでもありません。
オカンとオトン、そして情けなくだらしないボクの日常が 、ゆっくり柔らかく流れてゆきます。
そしてそこに、この映画の誠実さとリアリティが 有る様に思えるのです。
ラスト近く、オカンの命の灯火が消えようとするころには、
スクリーンをまともに観る事すら不可能なほど涙腺が弛緩してきます。
また、音楽も素晴らしく、上田禎のストリングスが胸に切なく迫り、
ラストの福山雅治の『東京にもあったんだ』で、とどめを刺されます。
間違い無く、全てのバカ息子は涙するでしょう。
『ボクの為に人生を生きてくれた人』と言うボクのナレーション。
そして映画のポスターにもある、オカンの手を繋いで横断歩道を渡るシーンは、
何でもないけど、何度も泣けた!
本物の「職業俳優」たちによる素敵なアンサンブルおすすめ度
★★★★☆
今の若手監督と同じように「バタアシ金魚」などの青春ムービーを撮ってきた松岡監督がこんな映画を撮るなんて。もともとベストセラー小説があるので、その素材をどう料理するのか。いま流行りの「泣かせ」系には振らずに、しっとりと仕上げたのはさすがである。これには松岡監督の卓越した演出力もあるが、松尾スズキの抑えた脚本も効いている。またそこに集まってきた俳優たちが凄い。いわゆる「売り出し中!」という新進俳優はほとんどいないので、まさに演技のアンサンブルを楽しむことができる。忠臣蔵みたいな布陣にはびっくりだが、特に主役の3人には感服した。樹木希林はどの作品でも、ちょっとの出演でも場面をさらう凄味があるが、本作ではまさにひとり舞台。これを支えるオダギリジョーと小林薫も完全な芝居で、離れつつも濃密な家族愛を見事に映像化した。オダギリとリリー・フランキーが最後のシーンでイメージが完全に重なるのも、ひとえにオダギリの演技力だろう。昭和の香りただよう良作である。
東京タワー オカンとボクと、時々オトンおすすめ度
★★★★★
樹木希林のオカンとオダギリジョーのボクの親子姿には泣けてきました。
そして、オカンのような人になりたいと思える映画でした。
ベタ〜に号泣です おすすめ度
★★★★★
まず結論、ベタな内容ですが高確率で泣けます。感動したくて見た方、ハズレと思う人はまずいないでしょう。
作品自体は少し長いですが、しっかりラストに向かいながら、オカンとの思い出を積んでます。
大変お勧めですので、機会があれば鑑賞してみてください。もっかい言います、ベタ〜に泣けます
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。ファンなら買って間違いなく損のない品ですね。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!
概要
リリー・フランキー原作の同名ベストセラーを映画化した本作は、ドラマ版とは違って、映画ならではの細部へのこだわりや、絶妙なキャスティングによって、原作の持ち味を存分に活かすことになった。原作者自身がモデルである主人公の「ボク」が、炭鉱町・筑豊での少年時代を経て、東京でイラストレーター兼コラムニストそして成功。ガンに冒された「オカン」を東京に呼び寄せるという物語は、ほぼ原作どおり。映画だからといって、妙に本筋を外れなかったことに好感が持てる。
長髪で無精ヒゲを生やしたオダギリ ジョーは、思いのほかリリー・フランキー本人に近いイメージ。さらに樹木希林のオカンの若き日を実娘の内田也哉子が演じることで、時の流れが見事に表現されている。そのほかキャストでは、原作にも出てくる松田美由紀の使われ方や、一瞬だけ登場する豪華ゲストも見どころ。炭鉱町のセットを始め、その後の80~90年代のカルチャーも丁寧に映像化された。原作ファンが気になるのはクライマックスだが、オカンがガンに苦しむ姿を壮絶に描く反面、その後は過剰な演出を避けたたことで、原作よりも、じっくり感動する人が多いかもしれない。映画として、どこにインパクトを与えるべきなのかを、監督の松岡錠司は知っているのだろう。(斉藤博昭)