今改めて聴いてみても、やはり異色作という表現が、よく当てはまるアルバムかと思います。アニメ本編も、単純な救世主の物語を装った、実は難解な物語でしたが、音楽集である本作も、シンプルさを装いつつも、実は非常に難解なアルバムです。明らかに意図的な解らない歌詞と相まって、さながら「現代風にアレンジした無国籍民族音楽」といった趣で、90年代の菅野さんの作品:エスカフローネ、∀ガンダムなどとは、全く違う流れを感じました。(3),(10),(12),(17)などが特に気に入ってますが、ボーナストラックの(21)もイイ感じで見逃せません。
蛇足ですが、坂本真綾さんの歌うバイク,マメシバの2曲も、皆さんが指摘されるように、今聴いても、実に名曲です。特にマメシバは、それまでの菅野よう子サウンドを期待していた私には、いい意味でほっとさせられる1曲でした。
菅野よう子さんの圧倒的なほどの感性おすすめ度
★★★★☆
確かに評価の難しい作品かもしれません。でも、みんなが異口同音に絶賛するけれども、実際にはただ世間にへつらっているだけの音楽より、賛否両論さまざまな意見が交わされる音楽のほうが、遥かに価値があると思います。否定するにしても、肯定するにしても、それだけその音楽を聴いたわけですから、ろくに聴きもせずに、ただ左の人が肯定しているから右の人にもそう伝えておこうとするような音楽より、その深さは大きいはずです。
まず誤解を持っていらっしゃる方に伝えたいことは、(野暮になるので直接的な表現は避けますが)Gabriela Robinさんは、菅野よう子さんの分身そのものであり、その詩もその歌声もただ感じるがままに受け入れるべきであって、そこに意味を追及してはいけないことです。詩は、ラテン系の言語をベースにしながらも完全な造語です。感性から生まれたものは、ただ感じるしかありません。
全体的に、これまでにないほどプログレッシブ基調の強い音楽のため、ひょっとしたら光栄作品や、エスカフローネ以降のオーケストレーションの妙こそが菅野さんだと思っている方には、期待外れに終わるかもしれません。けれども、何度も聴いていく中で不思議とグルーヴしていくのは、'60年代、'70年代の前衛音楽や、古くは、ストラヴィンスキーのバレエ「春の祭典」に通じるものがあります。また、その理由は、やはり根底には菅野さんのメロディがどの曲にもあるからだと思います。
(本編抜きに)サウンドトラック単体としては、決してすべての人に受け入れられるものではないのかもしれませんが、ただ一度聴いただけで放り投げている人がいたら、ぜひ、あと三回だけ聴いてください。ぜったい曲の曲の間にあるメロディが聞こえてくるはずです。
非日本語の歌詞カードが付いていないのはやはり残念。おすすめ度
★★★★★
66分もあるCDに対してシツレーではあるのだが、「2.オンナの港」まで通して聞いてみると、やはり2枚組という印象で、中途半端。雑駁な内容が整理しきれないまま尻切れトンボに終わってしまう。結局「2枚目は安いから…」っていいわけしながら買っちゃうじゃんか!うまい商売ですな。
1,3,12などフィナーレ以前の印象的な音源やEDの16,18はキチンと網羅しているのだが。
どなたかもレビューしておられたように謎の外国人GabrielRobin某の書いた非日本語の歌詞が「制作者の意図により」掲載されていないのは残念。どっちみち異国としてはエゲレス/アングロサクソン(ケルト?)色濃いので、英語~ラテン語圏の発音だし、どう指導して発生させたかも興味深いのだが。
個人的にはシークレットトラッ!クのシットリとしたいつぞやのEDの音源が印象的。こういう穏やかな回もあったなぁと思いつつ、破滅と再生のフィナーレへ向けていざ「2.オンナの港」へ!
すばらしい
おすすめ度 ★★★★★
今回の発売がすごく嬉しいです
。他の方がコメントされているとおり、
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!