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ゴッホについて,正宗白鳥の精神 (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 7巻)

小林 秀雄
おすすめ度:★★★★★
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小林秀雄の語る「個性」論
おすすめ度 ★★★★☆

茂木健一郎氏と波頭亮氏の対談集である『日本人の精神と資本主義の倫理』で茂木氏が誉めていた(同書60頁)ことから一聴。やはり「ゴッホについて」はよかった。(一方、「正宗白鳥の精神」は原盤の録音状態が悪く非常に聴きずらいが、前者がおそらくは壮年期の力の入った講演であるのに対し、後者は洒脱ともいえる話芸が楽しめ、この違いも面白い。)両講演の骨子をまとめれば、個性とは、「自分に嘘をつかないという姿勢を基盤に、常に自己と格闘し、それを乗り越えようとする心的態度」とでも理解されようか。(そして、それは時として、ゴッホにおけるように正に狂気と紙一重のものだ。)また、「ゴッホについて」の前半部分で、ルソーの『懺悔禄』等を題材にしながら触れられた「小説(いわば大衆文化)の隆盛とデモクラシーの関係」についての考察も、興味深かった。それにしても、僅かな情報からこれだけの読み取りをなしていく小林の想像力、思索力には脱帽させられた。



もうひとつの小林秀雄全集。
おすすめ度 ★★★★★

百聞は一見にしかずといいますが、百見(読)は一聞にしかずというCDです。

なんどもなんども。繰り返し繰り返し、味わってみてください。(そのしゃべり口調のせいもあり、何度聞いても楽しい!)
そうして、何度も何度も聞いていると、あるとき不思議な変化がおきました。筆者の全集を読んでみると、今までとは「難しさ」が違うのです。
たしかに言っている事は難しいでしょう、しかし、難しく言おうとしてはいないことがハッキリわかるのです。
読みながら、声が聞こえてくるようです。

そして、だんだん、だんだんと書いてあることがわかってくる感覚が生まれます。 まさに『分かることってのは、苦労することと同じ意味ですよ』
です。苦労しながら、考え何度も読み分かればいいじゃないですか。

このCDは、全7巻は、もう一つの小林秀雄全集でした。




聞きました、良いですね
おすすめ度 ★★★★★

聞きました。良いですね。本当に。このシリーズでは「現代思想について」から始まり、小林秀雄の色々な講演をCDで聞くことができますが、本編では正宗白鳥という作家批評家との交流と白鳥という人となりを尊敬をまじえて語っている一枚と、ゴッホという画家の特異性を独自の視点で語っておられます。
どうして、こんなに的確な言葉と的確な表現ができるのか(もちろん小林という人の天与の才能は別として)、本当に不思議です。
小林秀雄が泥酔して正宗白鳥にからんだことがまず話のまくらになっていまして、その対談の始末で聴衆をグッと掴んでいます。この話術。独特で分かりやすいテンポ、どれをとっても良いです。
ゴッホについては独自の見解が述べられています。
私は、この講演を聞いてあのゴッホが耳に包帯をしている自画像が何となく呆けているような、なんてバカなことをしたんだと自らあきれている感じがするあの表情の意味が始めて分かったような気がしました。
とても素晴らしい講演です。それこそ「考えるヒント」だと思いました。



新潮社と小林秀雄の意図
おすすめ度 ★★★★★

とにかく凄い!!
小林秀雄はどうしてこんなに物事がわかるのか。
「小説とは、自己の告白である。駄作が殆どである。
日本の近代小説で優れていると言えるのは、新井白石の「折たく柴の記」、それ以降は、福沢諭吉の「福翁自伝」くらいではないですかな」
ですと。
それと、ゴッホの人生についての話。
とにかく何とも言えない現在の日本社会に、あまりにもドカーン、ピターリし過ぎくらいの話。ピッタリし過ぎて、何か新潮社の発行意図を感じてしまう。
皆さん、4200円は安いです。



すばらしい
おすすめ度 ★★★★★

背筋にゾゾゾという感覚が走りました 。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。



正宗白鳥 動画

正宗白鳥



仲里依紗 正宗白鳥 ドンキーコンガ